
小正月の伝統行事「どんと祭」が14日、東北各地の神社などで行われ、参拝客たちが御神火に1年の無病息災などを祈願した。
裸参りで知られる仙台市青葉区の大崎八幡宮では午後4時半ごろ、宮司らが3メートルほどの高さに積み上げた正月飾りに点火。参拝客は燃え盛る炎に手を合わせ、家内安全や商売繁盛を祈った。
伝統の裸参りには106団体、約2500人が参加した。
仙台管区気象台によると、14日は各地で厳しい冷え込みとなり、仙台の最高気温は平年を3.1度下回る2.2度にとどまった。参拝者がピークを迎えた午後7時の仙台の気温は0.9度。裸参りに加わった白いさらし姿の若者たちが、冷え切った手や足を御神火で温めた。
大崎八幡宮によると、午後8時現在の人出は昨年とほぼ同じ約7万11000人。
宮城県内有数の規模と、伝統の裸参りで知られる大崎八幡宮(仙台市青葉区)の「どんと祭」が14日、行われた。この日の仙台は最高気温が2.2度までしか上がらず、前日に次いでこの冬2番目の冷え込みとなったが、参拝客たちは夜遅くまで参道に列をつくり、1年の願いを御神火に託した。
今年の裸参りには、約2500人が参加した。白いさらし姿で口に「含み紙」をした参加者たちは、ちょうちんとかねを手に市内を練り歩いた後、大崎八幡宮の参道階段を上った。
参加団体の一つ、仙台社会保険病院(青葉区)からは医師や看護師ら56人が裸参りに加わった。研修医の鈴木憲次郎さん(29)は「患者の病気が早く治るよう祈った。自分の願いは、寒すぎて思い付かなかった」と身を震え上がらせた。
境内には、3連休の最終日とあって点火式があった午後4時ごろから、大勢の家族連れなどが続々と参拝に訪れた。参拝は毎年の恒例行事という青葉区の会社役員田村龍男さん(65)は「息子が始めた商売がうまくいくことと、娘の子どもが健康に生まれてくることをお祈りした」と話した。 河北新報より

◆どんと祭は、宮城県内各地の神社等で小正月の1月14日に行われる、神送りの神事です。
各家庭から持ち寄られたお正月の松飾りやしめ縄を燃やし焚く炎は「御神火」とよばれ、その火に当たると心身が祓い清められるといわれており、毎年数十万もの人々が訪れる賑わい。それぞれに一年の無病息災や家内安全、商売繁盛を祈願します。
なかでも毎年約200もの団体が参加する大崎八幡宮の「裸参り」は、神々が夜空へと昇っていく御神火の炎の勇壮さとともに知られる、厳冬の仙台の風物詩。仙台の街なかを、含み紙を口にくわえ、白足袋・わらじ履きで鈴の音を響かせ神社を目指す行列には、見ているこちらまで思わず背筋がピーンと伸びる、そんな神聖さを実感させられることでしょう
◆左義長(三毬杖・さぎちょう)とは、小正月に行われる火祭りの行事。地方によって呼び方が異なる(後述)。日本全国で広く見られる習俗だが、東京では江戸時代に火災予防のために禁止されて以降廃れた。
概要
1月14日の夜または1月15日の朝に、刈り取り跡の残る田などに長い竹を三四本組んで立て、そこにその年飾った門松や注連飾り、書き初めで書いた物を持ち寄って焼く。その火で焼いた餅を食べるとその年の病を除くと言われている。また、書き初めを焼いた時に炎が高く上がると字が上達すると言われている。 道祖神の祭りとされる地域が多い。 民俗学的な見地からは、門松や注連飾りによって出迎えた歳神を、それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があるとされる。お盆にも火を燃やす習俗があるが、こちらは先祖の霊を迎えたのち送り出す民間習俗が仏教と混合したものと考えられている。
どんど、どんど焼き、とんど(歳徳)焼き、どんと焼きとも言われるが、歳徳神を祭る慣わしが主体であった地域ではそう呼ばれ、出雲方面の風習が発祥であろうと考えられている。とんどを爆竹と当てて記述する文献もある。これは燃やす際に青竹が爆ぜることからつけられた当て字であろう。
子供の祭りとされ、注連飾りなどの回収や組み立てなどを子供が行う。またそれは、小学校などでの子供会(町内会に相当)の行事として、地区ごとに開催される。
地方によって焼かれるものの違いがある。
だるまを焼くかどうか
縁起物を祭りで焼く事により、それを天にかえす
目がつぶれるとされ、祭りでは一切焼かない
だるまそのものが登場しない
実施する地域の分布図や形態については、川崎市民ミュージアムに展示がある。
また、実施しない地域でも、ある特定の日にお札を焼く行事を執り行う地域がある(12月29日など)
最近はダイオキシン問題で取りやめているケースもある。
神奈川県大磯町の左義長は重要無形民俗文化財に指定されている。
起源
起源は諸説あるが、有力なものは平安時代の宮中行事に求めるもの。小正月(正月十五日)、平安時代の宮中で、清涼殿の東庭で青竹を束ねて立て毬杖三本を結び、その上に扇子や短冊などを添え、陰陽師が謡いはやしながらこれを焼いたという行事があり、その年の吉凶などを占ったとされる。毬杖(ぎっちょう)三本を結ぶことから三毬杖(さぎちょう)と呼ばれた。 これが民間に伝わり、現在の形になったとされる。どうして現在一般的な「左義長」という字があてられたのは、不明である。
補足
国民の祝日の成人の日が1月15日から1月の第2月曜日に変更されたことに伴い、地域によっては左義長を1月の第2日曜日または第2月曜日に実施するところもある。滋賀県近江八幡市の左義長まつりは3月の中頃に男性が女装し「チョウヤレ、マッセマッセ」のかけ声のかけ実施される。
福井県勝山市の左義長まつりは毎年2月に行われており300年以上前から続いている。同じく女装した男性が太鼓を打ちたたき浮かれ踊る。
様々な呼ばれ方
五十音順
あわんとり(千葉)
おんべ焼き(単におんべとも)
御柴灯(おさいとう)
かんじょ(新潟県村上市岩船)
さいと焼き
さいの神(新潟)
さぎっちょ
墨付けとんど
島根県松江市美保関町片江地区で行われる行事。1月7日に行われる。神輿が練り歩き、参加者や見物人の顔に墨を塗る。稀な例。
墨塗り
新潟県十日町市松之山町の行事。焼きを行った後の行事の名前から。稀な例。焼く対象を「賽の神」と呼ぶ。
とんど(広島県)
とんど焼き
どんと
どんと祭
宮城県仙台市およびその近辺で行われるものの呼称。1月14日夜に正月飾りを焼き、その火にあたると病気をせず健康で暮らせるといわれる。餅を焼くということはなく、だるまは登場しない。子供の祭りともされない。また、特に書初めを焼くということもない。
場所の確保等の問題で年々少なくなりつつはあるものの、各地域ごとの神社で行われてきた。中でも大崎八幡宮のものは20万人以上が訪れるというもっとも盛大なもので、仙台市の無形民俗文化財に指定されている。裸参りと称し、男衆がふんどし姿で練り歩く行事も行われる。この裸参りには、女性の参加も増えている。(女性はさらしを巻く)
大崎八幡宮どんと祭
どんどや(九州)
どんど焼き
どんどん焼き
福間三九郎(ふくまさんくろう)
長野県松本地方の呼称で、同地方で道祖神の祭りを統括する神主の名前にちなむという。だるまは一番目立つ頂上付近に飾り付ける。旧来は1月15日に行われていたが、最近は学校の休みに合わせ、1月7日頃行われるところが多い。「繭玉」と呼ばれる米の粉で作った団子を柳の枝に刺して焼いたものを食べ、無病息災の祈願をする。
ほっけんぎょう(九州/福岡)
やははいろ(東北)