
遠野「みずきびな」好評 来月4日まで町家まつり ミズキの枝につるされたみずきびな。飾りは手縫いで仕上げている
岩手県遠野市の中心商店街で始まった「遠野町家のひなまつり」で、新しいひな飾り「みずきびな」が人気を集めている。町家に代々伝わるひな飾りと一緒に見てもらおうと、地元の女性たちが「つるしびな」をヒントに作った。新旧ひな飾りの競演は3月4日まで、商店や民宿で楽しめる。
みずきびなは、ミズキの枝に手縫いのつるしびなをつるした飾り。桃の節句にちなんだ桃の実、「赤い目で邪気を払う」との願いを込めたウサギの人形など数十個の飾りや人形がつるしてある。
遠野商工会の女性部が5年前、つるしびなの風習を伝える静岡県稲取地方を視察し、「遠野らしい形でつるしびなを広めたい」と工夫した。遠野の農家に伝わる小正月の風習「みずき団子」の枝に飾ることにし、4年前から遠野町家のひなまつりで披露している。
今年の遠野町家のひなまつりは29日から3月4日が本番。65会場で、伝統のひな人形とみずきびなが一緒に披露される。先行開催として、1日から15会場で公開が始まった。
新穀町にある美容院では、ミズキが天井いっぱいに渡され、約700個の飾りが鑑賞できる。商工会女性部理事で、みずきびなの普及に努める経営者の菊池京子さん(47)は「どの飾りも古布などを使い、手作りで仕上げている。観光客に喜んでもらえるのがうれしい」と語る。
商工会女性部長の松田和子さん(66)は「みずきびなの人気もあって、ひなまつりの観光客は初回の9年前から、昨年は10倍になった。まつりを通して、子どもや嫁ぎゆく娘、母親への祈りを観光客と共有したい」と鑑賞を呼び掛けている。
公開は午前10時―午後5時。鑑賞無料。みずきびなの作製教室と手作りキットの販売(500円)を3月1―3日に行う。連絡先は遠野商工会0198(62)2456。